マスクには不織布マスク、ファッションマスク、布マスクなど複数の種類があり、それぞれのマスクが異なる特徴を持っています。使うシーンに合わせてマスクを選び、感染症予防に努めましょう。.

感染リスクの低い場所で過ごすとき

充分な換気がなされており、他の人と一定の間隔を空けられるなど感染リスクの低い場所で過ごすときは、通気性が高く快適なファッションマスクや布マスクを使用してもよいでしょう。自分の気に入ったデザインのマスクを選べば、気分も高まるのではないでしょうか。

運動するとき

スポーツをするときには、運動用にデザインされたスポーツマスクがおすすめです。呼吸が苦しくならないように通気性を高めたスポーツマスクもあれば、逆に、空気を取り込む量をコントロールしてトレーニングの効果向上を狙うスポーツマスクもあります。目的に合わせて、適切な機能が付いたスポーツマスクを選びましょう。

使いやすくて経済的な、おすすめのマスク3点

おすすめのマスクを3つご紹介します。それぞれ素材や機能、デザインが異なるので、シーンに合わせてぜひ活用してください。

不織布製、綿製、ポリエステル製マスク。素材による飛散防止効果の違い

不織布、綿、ポリエステルのマスクをした人がせきをした場合、どの程度の飛散防止効果があるか、理化学研究所がスーパーコンピュータで計算した結果、不織布が最も高かったそうです。ただし、不織布タイプのマスクでも、直径20マイクロメートル(=1mmの50分の1)以下の小さな飛沫は、顔とマスクの隙間から1割以上が漏れ出すことも分かりました。

ポリエステル生地の中に不織布フィルタを挟み込むことで、不織布の機能性と洗って使える経済性を両立させたマスク。アジャスターでサイズ調整ができるなど、付け心地の良さも追求されています。

不織布製のマスク

不織布製のマスクは現在流通している中でもっとも一般的なマスクです。 家庭で使用されるマスクには、不織布製、綿製(ガーゼ型)、ポリエステル製があります。綿製のマスクは、綿を織った布であるガーゼを数枚重ねたもので、洗えば繰り返し使えるメリットがあり、古くから使われてきました。ポリエステル製のマスクは新型コロナ発生後に販売されるようになった新しいマスクで、デザイン性に優れます。一方、不織布のマスクは使い捨てが前提で、手軽に新品に切り替えられるため、医療現場でも広く使われています。

不織布マスクの3層構造

不織布マスクで一般的なのが下図のような3層構造。いずれも素材は不織布で、中間の不織布層に高い粒子捕捉能力を持たせることが多いようです。また、静電気帯電不織布や光触媒加工不織布などでさらに粒子の通過をしづらくしている不織布も開発されています。