「デルタ株」感染防ぐには…不織布マスクをうまく使おう 

新型コロナウイルスの感染力が強い変異株「デルタ株」の流行がなかなか収まりません。感染を防ぐには、空気中を漂う飛沫ひまつに含まれる形で吸い込むウイルスの量をできるだけ減らす対策が必要です。専門家は「まだやれる対策がある」と、効果の高い不織布マスクをうまく使うことをあらためて呼び掛けます。

鼻との間の隙間に注意

理化学研究所などの研究チームは6月、市販のマスクの性能実験の結果を発表しました。メンバーの豊橋技術科学大の飯田明由あきよし教授が、人間の呼吸のように飛沫を吹き出すマネキン形の実験装置にマスクを着け、どれだけ飛沫を捕集できてどれだけ漏れるか、を実測しました。

 同じ素材でも製品によって性能の幅があるので、各素材ごとに10~60種類の製品を調べて平均値を出しました。

 その結果、不織布マスクは吹き出しの8割、吸い込みの7割を抑えました。しかし、鼻の部分に形を合わせる針金を折り曲げずにマスクを着けて、鼻との間に隙間ができた「ルーズ」状態の場合は、折り曲げて隙間がない「フィット」より効果が1~2割下がり、布マスクに近い値になりました。

またウレタンマスクは、吹き出しを5割抑えましたが、吸い込みは2割にとどまりました。

◆針金をW字形に

チームリーダーの坪倉誠・神戸大教授は「ウレタンの性能が低いのは事実。不織布マスクは捕集性能がよいが、顔との隙間があると、空気が漏れて性能が出ない」と話します。着ける前に鼻の針金をW字形に曲げるのがポイント。そのうえで鼻、ほお、あごを隙間なく覆います。坪倉さんは「ピタッと密着させられるなら不織布がいい」と言います。

国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一さんも2月、マスクの性能の実験結果を発表しました。マスクの素材で上部を覆った筒の中へ空気を吸い込み、飛沫をどのくらいの割合で除去するか計測しました。調べた製品では、不織布は飛沫の9割以上の吸い込みを抑え、ガーゼやポリウレタンはやはり性能がかなり下がりました。

 「不織布マスクで性能表示が、PFE(微粒子ろ過効率)とBFE(細菌ろ過効率)がいずれも95%以上のものなら、まずは大丈夫ではないか」と西村さんは話します。

夏は過ぎましたが、マスクがつらいと感じる暑い日も。西村さんは、マスク着用の留意点を「散歩などで周りに人がいない時は外し、人のいる場所ではビシッと着けてメリハリをつけること」と語ります。

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