今年の夏は暑くなるとかって、色々な予報で言ってますし、ちょうど夏用の洋服が欲しかったので、通気性の良さそうなシンプルなポロシャツを買おうかな、なんて思っていたんです。
このポロシャツなんて、シンプルだけれど袖や襟にさりげなくラインが入っていてお洒落じゃないですか?買っちゃおうかな♪なんて思っていたんです。素材なんかを調べてみると『ドライカノコ』と書いてありました。
ドライというのは、ポリエステル混紡素材で速乾性に優れている、というのは理解できますが.
カノコとは??
軽く調べてみると漢字では『鹿の子』と書くようです。鹿の子という私は小さい頃に読んだ童話『バンビ』を思い浮かべてしまいますが、ポロシャツの生地素材としての『鹿の子』というのはなんなんでしょう?
そして、これも生地素材は『鹿の子』なんですよ……。
なぜ、ポロシャツの素材としてこんなにも『鹿の子』が使用されているのでしょうか?
ということで今回はそんな『鹿の子』について、調べてみました!
一般的には小鹿の背にあるような、まだら模様の斑点のことを『鹿の子まだら』『鹿の子模様』となどと言うようです。そこから、同じようなまだら模様に染め上げる方法のひとつで『鹿の子絞り』と呼ばれる絞り染めの一種もあるそうです。
発祥は奈良時代にまで遡り、現代でも主に高級な和装用の染色方法として流通しています。特に京都で制作される絹素材のそれは『京鹿の子絞』と呼ばれ、伝統工芸品のひとつとされています。
また、これは余談ですが『鹿の子』という和菓子も存在します。
上記したポロシャツの生地素材の欄などで書かれている鹿の子とは、『鹿の子編み』のことを指します。そう、編み方の一種なのです。
簡単に言えば表編みと裏編みを交互することによって、生地の表面に細かな凹凸が出来る編み方法のことを言います。確かに太い毛糸などを使用した鹿の子編みは綺麗な凹凸が出てきます。しかし、私の個人的な見解としましては、どうも小鹿の背のまだらな斑点模様には見えないんですよね
ポロシャツの『鹿の子』素材の特徴
さて、そんな鹿の子素材ですが、ポロシャツの生地として使用するとどんなメリットがあるかと言いますと、一般的な平織りのTシャツなどの場合、汗をかくとべったりと肌に張り付いてしまい、不快だなと感じる方も多いかとます。しかし、この『鹿の子』素材の場合、表面に細かな凹凸があり、面ではなく点で肌と触れ合っているために通気性が良いのが最大の特徴です。
また、伸縮性もあるのに対し、横方向へは伸びにくいという特性もございますため、ポロシャツが型崩れしにくいというメリットもあるんです!鹿の子編みポロシャツはスポーツウェアに最も適している!という結論を導き出すことが出来るのです.
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