鹿の子編み

平編みの変形組織の一つ。平編みとタック編みが交互にくる編み方で、鹿の子絞りの織物に外観が似ていることからこのように呼ばれるようになりました。
表編みと裏編みを交互にすることによって生地表面に細かな凸凹を表現します。ポロシャツの定番生地で、面ではなく点で肌に触れるため、肌に触れる面積が少なく通気性に優れています。06リバーシブル鹿の子/リバーシブルメッシュ片面を天竺編みに、もう片面を変形組織の鹿の子で構成した編地です。
例えば、表面を天竺、裏面を鹿の子で仕上げると、表面はフラットな編地でプリントに適し、裏面は接触面が少ない通気性のよい製品になります。通気性のあるドライTシャツなどに多く使われます。07スムース編み/インターロック編み両面編みの一種で、両面とも表地にした編地。2つのフライス編みを裏合わせにしています。ほどよい肉厚感と優れた伸縮性があり、型崩れしにくいのが特徴です。
編地の表面が滑らかなことからスムースと言われるようになりました。08裏パイル/裏毛(うらけ・うらげ)裏地がタオルのようなパイル地(ループ)で構成した編地です。
代表的な編み方は、平編みで構成した表地と、表地の糸より甘撚りの太い糸をループ状に編んだ裏地を中糸でつなぐ方法。
スウェット・トレーナーに広く使用される編地で、吸水性が高く、パイルがすき間を作り空気を含むため、快適な着心地を与えてくれます。09裏起毛裏パイルのループ地をひっかき、毛羽立たせたもの。毛羽立たせて起毛した裏地が生地に厚みを持たせ、生地全体にボリューム感がでます。
感触は柔らかく、保温性が高まります。また、起毛することで表糸が引っ張られ、表面が滑らかになるのも特徴です。