フロック加工はフロッキー加工・電着加工ともいい、生地の表面に予め接着剤を塗布し、その後に静電気を帯電させる事によって0.5~2mm程度の長さの繊維の毛羽を垂直の状態で接着させる加工方法です.

ビロードに似た表面感となります。

プリントのように柄状に部分的に植毛したものは、フロックプリントまたは電着捺染といいます。

繊維の毛羽には、主にナイロンやレーヨンが使用される事が多いです。

図1・2:フロック加工

着用時には?

  • ・摩擦作用が加わると、毛並みの乱れや毛羽の脱落が生じる事があります。
    →着用時のバッグ等との摩擦作用に注意しましょう。
  • ・圧力+温度+湿度により毛羽が倒れてねてしまう事があります。
    →長時間椅子に座る事や正座は避けましょう。
  • ・繊維の毛羽(組成表示では「パイル」または「フロック」など)の繊維がレーヨンの場合は、雨等により水ジミ(ウォータースポット)が生じる事があります。
    →雨の日の着用は出来るだけ避けましょう。
図3:加工方法

お洗濯のしかた

  • ・手洗い表示の場合は、もみ洗いや乾燥機による乾燥は避けましょう。
  • ・また、水洗い禁止のものを水洗いするとパイルが脱落する事があります。
    →表示通りの取り扱いをしましょう。