何十年、歳を重ねてきても、知らなかったことなんていくらでもあります。もしかしたらこのページを見ている方も今がそうかもしれません。
フロッキー加工(静電植毛)という新しい言葉と意味を少しでもお伝えできればと思います。
ロッキーは、「フロッキー加工」「静電植毛」「電着加工」「電気植毛」「フロック加工」と様々な言われ方をします。
基材(生地)にあらかじめ糊(接着剤・バインダー)を塗り、そこにパイル(フロック)と呼ばれる繊維の毛羽に静電気を帯電させて垂直に接着します。
この一連の加工の流れをフロッキー加工といいます。
フロッキー加工の一番の特徴はなんと言ってもその立毛感。立体的なその手触りを任意の形、サイズ、色で表現できる自由度。
そしてそこから生まれる多くの機能性。周りを見渡してみたら「こんな所にあった」なんて事もあるかも知れません。
もし見つけたら一度触ってみて下さい、その感触が「フロック」です。
パイルを植え付ける
パイルというのは非常に細かくて、顕微鏡で見ないと、1つ1つは点にしか見えませんし、たくさん集まっても粉末状にしか見えません。なので植毛(植え付ける)という感覚がわかりにくいかもしれません。パイルは繊維を短く切ったもので、実際は点ではなく線状のものです。フロックするとパイルが密集し立毛している状態になります。【上記画像参照】
フロッキー加工”静電植毛”の流れ
基材(生地)に糊を塗って、パイルを電気の力を利用し植え付けます。その後しっかりと乾燥します。糊はムラなく塗らないと、仕上がりが美しくありません。電気の力がないと、パイルが横を向いたり斜めになったりと、仕上がりが美しくありません。乾燥がよくないと抜けてしまい美しくありません。
美しく綺麗に仕上げる技術がKPの力です。
効果・用途
フロック加工は、普段の生活を彩る加飾効果として衣料に使われていたり、その他には、断熱効果、反射防止効果、結露防止効果、消音効果など様々な用途として使われます。新たな効果を共に発見、探求してみませんか?
宝石箱の外装
卒業アルバムなどの表面
車のサンバイザー等
全面にフロック(衣料)
2色の水玉フロック(衣料)
脱パイルのシュリンク(衣料)
画像はほんの一例です。「これは無理かなあ?」と思ったものでもご相談ください。もしかしたら
思っている以上のフロック製品ができるかもしれません。
MANUFACTURING PROCESS
製造工程
加工前検査
弊社は基本的に委託加工を行っていますので、フロック加工(静電植毛)を施す生地に関してはお客様からお預かりした生地に加工していきます。
しかし、すべての生地にフロック加工が出来る訳ではありません。中には植毛には不向きな生地があったり、加工上の不具合が生じかねない欠点がある場合もございます。
ですので加工前の準備(ミシンによる生地の連結)も兼ねて、生地の植毛面の検査を目視にて行った上で加工に入ります。検査項目は、巾・撥水性・1反(巻き1本)の長さ・外観などで生地は振り落ちにてキレイに台車の中に畳まれていきます。
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