ビブスとは、スポーツの試合のときなどにユニフォームの上から着用するメッシュ地のベストのことを言います。

ビブスは英語でよだれかけや胸当てを意味する「bib(ビブ)」が語源で、「bib」の複数形で「bibs(ビブス)」になります。

ビブスの形がよだれかけや騎士の胸当てに似ていることから、そう呼ばれているようです。

なんのために着るの?

ビブスはスポーツやイベント、防災訓練やボランティア活動、医療活動など幅広いシーンで使われています。

ビブスは着ている人を目立たせるために着用されることが多いです。

スポーツではビブスの色でチーム分けができますし、イベントなどではビブスに役割をプリントしておけばその人が何の担当なのかを一目で認識することができます。

医療活動や災害時など緊急事態の際には声をかけるべき人がハッキリとわかるため、救命活動がスムーズに行われるでしょう。

同じ色やデザインのビブスを身につけることで、チームで活動する際に一体感を出す効果もあります。

ゼッケンとの違い

ビブスと同じように前後に数字が書いてあるウェアにはゼッケンもあります。

ビブスとゼッケンに大きな差はありませんが、数字が書かれたベスト状のウェアをビブス、

数字が書かれた布をゼッケンと呼んで区別する場合があります。

実は数字が書かれたウェアのことをゼッケンと呼んでいるのは日本だけです。

ゼッケンの語源には諸説あり、ドイツ語の「Decken(デッケン)」=覆うから来ている説や

目印を意味する「Zeichen」をローマ字読み(ゼイチェン)したという説など様々ですが、決定的なものはありません。

国際基準に合わせるのであれば、前後に数字が印刷されているウェアはすべてビブスということになります。

ビブスの主な種類

ビブスには色々なものがあります。それぞれの用途とともにご紹介します。

ノーマルビブスはベスト型のシンプルなビブスで、ビブスの定番の形といえばノーマルビブスと言えます。

多くの場合、ビブスと聞いてイメージするのはこのタイプでしょう。

ノーマルビブスはベスト状になっており、上からかぶって着用します。

簡単に着用できるため、スポーツや防犯パトロール、イベントの際など幅広い用途で使われています。

ノーマルビブスは金具などがついていないタイプが多いことから、接触の多いスポーツなどでも安全に使えます。

リバーシブルビブス

リバーシブルビブスはその名のとおり、布の裏表にそれぞれ数字が印刷されているビブスです。裏返すことで色が変えられるため、サッカーやバスケ、ラクロスやフットサルなどチーム試合を行うスポーツで使用されます。裏返すことで即座に色を変えられるため、その場でチームチェンジが可能です。