ベビー服の水通しとは、ベビー服を、赤ちゃんに着せる前に水で洗うことです。水通しを行うと、赤ちゃんの肌にとって刺激になりうる有害物質「ホルムアルデヒド」を除去できるなどのメリットがあります。水通しの方法・注意点や、水通し後のベビー服の保管方法をご紹介します。

ベビー服に水通しをする理由は?赤ちゃんのために必要!

赤ちゃんの肌というと、すべすべしていて肌トラブルなどなさそうなイメージが強いですが、実はその反対。大人の肌と比べると赤ちゃんの肌の厚みは半分くらいしかないので、気温の変化やダニ、雑菌といった外部刺激に非常に敏感です。だからこそ、肌着やカバーオール、パジャマなど赤ちゃんに初めて着せるベビー服は、どれも事前に水通しが必要だと言われています。

そうは言っても、「買ったばかりの新品だから、雑菌やダニなんて付いていないのでは?」と疑問に思われるかもしれません。

確かに、新品のベビー服に雑菌やダニが繁殖している可能性は極めて低いです。しかしながら、実は衣類を良い状態で保つために使用されている物質が、赤ちゃんにとって有害になり得るということもあります。その代表が、「糊(のり)」と「ホルムアルデヒド」です。

一般に、新品の服は糊がついたパリっとした状態で販売されています。そのため、見た目は良くなるのですが、糊がついたままの服は汗の吸収が悪かったり、ゴワゴワしていて不快に感じたりするデメリットがあります。敏感な赤ちゃんの肌にとっては、糊自体が刺激になることもあるため、着る前には一度水で洗い流す、洗濯機に掛けるなど水通しをして糊を洗い流してあげましょう。

ホルムアルデヒドについては、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。有害な化学物質というイメージがあり、そんなものが衣服に付いていることすら知らなかったというママもいるかもしれません。ホルムアルデヒドは衣服のシワ予防や防虫対策の1つとして使用されています。綺麗な状態で衣服を販売するためには必要な物質ですが、赤ちゃんの肌には刺激が強く、ひどい場合は発疹などの皮膚障害やアレルギー症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。実際に、日本国内においては「生後24カ月以内の乳幼児繊維製品へのホルムアルデヒドの含有許容値は、検出してはならない」という規定が設けられています。したがって、一般的なベビー服にはホルムアルデヒドが使用されていないことになりますが、ホルムアルデヒドは他の衣類から移る=「移染」すると言われています。

せっかく我が子のためにベビー服を選んだのに、水通しをしていない事が原因で赤ちゃんの肌にトラブルが起きてしまっては悲しいですよね。大切な赤ちゃんを守るためにも、念には念を入れて事前に水通しをしておきましょう。

ちなみに、糊とホルムアルデヒドはどちらも水に溶けやすいという性質を持っています。神経質にゴシゴシ洗い落とす必要はなく、地を傷めないように優しく水に通して洗い流してあげれば大丈夫です。もし気になるという方は赤ちゃん専用の洗濯洗剤を使ってもいいでしょう。

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